優勝戦の展望と舟券は…
今節の売上目標より増額確実の「2012モーターボートレディスカップ」も、いよいよ最終日、優勝戦を迎える。初日のドリームに選出された6選手のうち、4選手が顔を揃えたのはさすがだが、その中に1年2ヵ月ぶりのブランクを克服して優出の魚谷香織の存在がキラリと光る…。
《12R・優勝戦》…◎①長嶋万記 〇②鎌倉涼 ×③西村歩 △④田口節子 ⑤鈴木成美 ⑥魚谷香織
①長嶋万記 「2日目にリングを換えたのが正解だった。出足、レース足が◎で、伸びが〇ですね。いい状態だと思う」
②鎌倉涼 「足は本当にいい。伸び型で乗り心地もある。Sはコンマ10くらい、地元で優勝したい」
③西村歩 「試運転はもうひとつでも本番は思ったところに行けた。伸び型の感じだったけど出足も来た感じ」
④田口節子 「まだ合っていなかったが整備の甲斐があった。スタートは行けないが優勝を狙って行く」
⑤鈴木成美 「準優は舟の向きが悪かった。本体はいいので、出足をつけて展開を突けるようにしたい」
⑥魚谷香織 「毎日足が変わるので調整が大変。レース勘はまだ来ていないが、思い切ったレースをしたい」
長嶋は今年6優出してV3と、優勝確率は5割の高率。まさにVハンターの趣だが、今節も2日目から4連勝するなど、しっかりV戦線を掌握してきた。普通は逆だが、お産をして体が絞れ、それまで53キロから落ちなかった体重があっさり50キロを割ったと言うから人生はどこでどう好転するか分からない。その減量効果は絶大で、A1連続キープし、今や女子リーグの花形選手になっている。勢いは確実に長嶋にある。このチャンスはまず逃がさないだろう。
「地元で優勝したいです!」と、鎌倉。新期は自己最高率のA1・6.81と、近況は充実一途。それも目の色を変えているわけではなく、自然体で登りのエスカレーターに乗っている様で、揺るぎない底力を感じる。「今節はファン投票で初日ドリームの1枠になった。そのご恩に報いたいです」と、今日もベストの調整を目指し、ピットの中を動き回っている。
田口は何回も書いているように、前期終盤の多摩川、三国で連続Fを切り、90日のF休みを残している。しかもその間に賞金女王もあり、無理はしたくない気持ちか。しかし、ただいま賞金トップを走る女子ナンバーワンの実力者。展開を突く走りに限定しても上位に顔を出してきそうな気がする。
一発波乱は西村。今節は選手班長になったのが荒削りの部分を抑えたのか?パワーはトップ級に仕上がっている。鈴木、魚谷はコースがそのままなら展開的に苦しいが、魚谷の自在アクションに3連単圏内の魅力を感じる。
優勝戦は長嶋のイン逃げを信頼。②コースのうまい鎌倉への124、126が本線。142、162はそこそこの好配か。