優勝戦は長田頼宗を狙い撃ち!
「日本財団会長旗争奪・第27回住之江王冠競走」も本日は最終日。得点トップの重成一人が準優で大敗し、89.440円の大穴を提供するなど今節は荒れに荒れたが、優勝戦も波乱漂う組み合わせ。さらに、強い追い風コンディションが混戦ムードに拍車をかけそうだ。
《12R・優勝戦》…◎①野長瀬正孝 〇②長田頼宗 注③東潤樹 △④沖悟 ×⑤伯母芳恒 ⑥藤岡俊介
①野長瀬正孝 「ペラでパワーを引き出した。ボート変更で苦労したが、良くなったと思う。誰が来ようがインから行く。」
②長田頼宗 「きのうは回り足がしっかりして今節一番の足。乗り味はいいし、上位級はある。あとはグリップ感を極める」
③東潤樹 「エンジンは行き足と伸びが凄い。出足も良くなっているし、選手生活の中で一番の仕上がりだと思う。」
④沖悟 「まだ10%くらいパワーを出せていないし、納得はしていない。乗り味が抜群なのでまちがいなくコースは動く。」
⑤伯母芳恒 「初日はどうなるかと思ったが、行き足が上昇してどの足も水準以上ある。無理をせず⑤コースかも」
⑥藤岡俊介 「エンジンは良くなっているがこのメンバーに入ると弱い。乗り心地が欲しいので、本体を割って見る」
◆…沖の前づけで深いインラインに!狙いは長田の自在コーナー戦!…◆
ざっとメンバーを見渡して、エンジンパワーで優出したのは東と沖の両者。デビュー初優出の東は、準優1着でゴールインすると思わずガッツポーズが出た。「やりました!まさか差せるとは思わなかった」と、興奮気味に語っていたが、今節は彼のボート人生の中の記念すべき第一歩になるのは間違いなさそうだ。
重成が敗れてポールポジションになった野長瀬。予選4勝すべてがイン逃げという極端な走りになったが、これは途中でボート変更があり、再調整に手間がかかったこともある。しかし、ボート変更による乗りにくさも解消され、優勝戦は納得の状態で臨めると言う。「上位級のパワーだと思う。特に行き足がいいのでチャンスはあると思います」と、あまり強気に言わない男がはっきりVを意識しているのはよほど状態がいいからだと思う。
強敵は沖の前づけ。「誰が来てもイン!」と野長瀬は断言したが、たとえ①コースを死守しても深い進入になるのが痛い。長田は一応「②コース」と語っているが、もちろんこの展開は頭の中に入っている。前半はなんとかさばくレースだったが、中盤からグンとパワーアップし、コーナーの切れ味が増している。
穴は準優で一緒に走った藤岡が、「めちゃくちゃ出ていた」と言う東になりそう。明らかにキャリア不足だが、出色パワーがすべてのマイナス要素をカバーする!優勝戦は2⇒1、2⇒3流しを本線に2からの舟券を推奨したい。